第2回|1周目①共感・定義¶
〜学校生活の「不便」を会社で発見しよう〜
🎯 今日のゴール¶
学校生活の中にある「不便」を 会社で発掘 し、ユーザー視点で課題を共有 する。
🕰️ 今日のタイムライン¶
| 時間 | 内容 |
|---|---|
| 5分 | 振り返り(前回の5ステップおさらい) |
| 5分 | 今日のゴール & コース全体マップ |
| 3分 | 会社結成(社長・タイムキーパーを決める) |
| 5分 | 個人ブレスト:学校生活の不便(付箋10枚) |
| 5分 | 会社内で共有 |
| 3分 | 観察 & インタビューのコツ |
| 9分 | 会社内インタビュー(3分×3人) |
| 5分 | 発表準備 |
| 6分 | 他会社に発表(2分×3会社) |
| 4分 | クロージング |
用語¶
- プロダクト:製品を指すことば
- デモ:デモンストレーション。試作品の動きを見せること(この講座では発表資料での発表に置き換え)
- ハードウェア:実物の道具やデバイス
- ソフトウェア:デバイスの上で動くアプリケーション
お題¶
「学校生活の不便を解決するプロダクトを作ろう!」¶
残り 9回(高3は8回) の講義で、学校生活の不便を解決する プロダクトを考え、発表資料 を作ります。 最終発表会では、考えたプロダクトを発表資料で発表し、みんなから 投資 をもらいます(1人100万円の予算)。
プロダクトは、ハードウェア でも ソフトウェア でも、その ハイブリッド でもOK。
発表資料 をゴールにする理由
本当はプロダクトの デモ(動く試作品) まで作りたいですが、限られた時間とリソースの中で全部やるのは難しいので、この講座では 発表資料 までを完成形 とします。 プロダクトの仕組み・使い方・価値を 絵や図 でしっかり伝えられる発表資料を目指しましょう。
1. ⏱ 5分|振り返り¶
やること(座学)¶
前回学んだ デザイン思考の5つのステップ を再確認します。
| # | ステップ | やること |
|---|---|---|
| 1 | 共感(Empathize) | ユーザーの立場で観察・共感する |
| 2 | 定義(Define) | ユーザーの真のニーズを問題として定義する |
| 3 | 発想(Ideate) | 自由にアイデアを発散する |
| 4 | プロトタイプ(Prototype) | 試作品を作って具現化する |
| 5 | テスト(Test) | ユーザーに使ってもらい改善点を探す(この講座では ピッチ で代替) |
今日からは、この5つのステップを 3周 繰り返して本物の課題に挑戦します。
2. ⏱ 5分|今日のゴール & コース全体マップ¶
やること(座学)¶
この会社で、何を作るか?
- テーマ:学校生活の不便を解決するプロダクト
- ゴール:プロダクトを考え、発表資料 を作って最終発表会で発表
- 評価:最終発表会で 1人100万円の予算 を持って他会社に投資
→ シラバス(全体スケジュール) を一緒に確認
3. ⏱ 3分|会社結成¶
やること(グループワーク)¶
4〜5人の会社 を結成します(机の配置に従う)。
会社の中で2つの役割を決める:
| 役割 | 担当内容 |
|---|---|
| 社長 | 意思決定・会社代表・対外折衝(5人編成時はフリーフロート) |
| タイムキーパー | タイマー管理・議論のファシリテーション |
残りのメンバーは平等な プレイヤー。 社長は固定。タイムキーパーは講義ごとにローテーションしてもOK。
4. ⏱ 5分|個人ブレスト:学校生活の「不便」¶
やること(個人ワーク)¶
学校生活で感じる 不便・ちょっとした困りごと を付箋に書き出す。
ルール:
- 付箋1枚に1つの不便
- どんなにささいなことでも大丈夫
- 通学中・休み時間・部活・自習中…どこのことでもOK
目標:
- ⏱ まず 1分で10枚
- ⏱ 次の 1分でさらに追加
5. ⏱ 5分|会社内で共有¶
やること(グループワーク)¶
1人ずつ順番に 書いた付箋を会社メンバーに見せながら説明します。
| Step | Action | Key Point |
|---|---|---|
| 1 | 1番最初に発表する人を決める | 素早く決めましょう |
| 2 | 1枚ずつ、テーブル中央に出して読む | 近い課題を思いついていた人は相乗りします |
| 3 | 似ているものは近くに | 自然に分類(クラスタリング) |
| 4 | 付箋をさらに追加 | 思いついた課題はさらに追加します |
🚩 Tips
- 読み上げは テンポよく
- 批判しない(反応・議論は後回し)
- とにかく褒める
- どんどん追加する
📸 後でロイロノートに、机に貼った付箋たちの写真をあげてもらいます
- 見やすいと嬉しい
6. ⏱ 3分|観察 & インタビューのコツ¶
やること(座学)¶
第1回で学んだ 3軸(いつ/なぜ/理想) に加えて、深掘りのコツを復習。
1. 会社内インタビューでやること¶
| 手順 | やること | 要点 |
|---|---|---|
| ① | 気になる課題を出した人に質問 | 「いつ」「どこで」「どんな風に」を意識します |
| ② | なぜを5回 深掘り | 理由を連鎖させ "真の困りごと" を探ります |
| ③ | 行動を 動詞でメモ | ×「重い」→ ○「ロッカー前で荷物を床に置く」 |
| ④ | 聞き手と書き手を分ける | 書き手はキーワードだけでもOK |
2. さらに良くするためのヒント¶
- ラポール(信頼関係)を築く — リラックスした雰囲気で
- 具体例を引き出す — 「昨日はどうだった?」
- 沈黙はチャンス — 5秒待つと本音が出やすい
- ジェスチャーを観察 — 言葉より身体がヒントになることも
NGワード(再掲)
- 「それはこうすればいいよ」→ まだアイデアを出すステップではない
- 「あ、わかる!私もこないだ〜」→ 相手の話が止まってしまう
7. ⏱ 9分|会社内インタビュー(3分×3人)¶
やること(グループワーク)¶
会社内で 1人ずつ話し手 になり、残りのメンバーがインタビュアー。
- 3分 で1人の不便を深掘り
- 3人ぶん ローテーション
- 聞き役は たくさんメモ(評価や提案は控える)
8. ⏱ 5分|発表準備¶
やること(グループワーク)¶
会社で 「他の会社に伝えたい課題」 を1つ選びます。
選び方の基準:
- これは みんな困っているだろうな
- これを 解決したら助かるだろうな
- インタビューで出た課題に限らず、付箋全体から選んでOK
そして 発表内容を整理:
- 課題は何か(1文で)
- 誰のどんな状況で起こるか
- なぜ解決すべきか
9. ⏱ 6分|他会社に発表¶
やること(グループワーク)¶
各会社が 2分以内 で発表。残りの会社は聞き手。
ルール
- 質問はメモして 発表後にまとめてする
- 他会社のアイデアを「いいな」と思ったら拍手
- スマホで自社の付箋写真を撮る
10. ⏱ 4分|クロージング¶
今日の振り返り¶
- 個人ブレスト → 共有 → インタビュー → 発表 という流れで 共感 → 定義の入口 までを体験
- 次回は HMW(How Might We)形式 で課題を絞り込み、解決アイデアを発想します